お墓参りのやり方に“こうでなければいけない”という正解はありません。
宗派やその家の慣習に違いがありますので、基本の流れや一般的な作法だけ記載いたします。
目次
【お墓参りに必要な持ち物は?】
【掃除に必要なもの】
ぞうきん・バケツ・ゴミ袋・軍手など
【お参りに必要なもの】
五供(ごく)をお供えして合掌することが供養の基本となっています。
五供とは、香・花・灯燭・浄水・飲食のことを指します。5つをお供えするのが理想ですが、気持ちが込もっていればすべて揃っていなくても構いません。
香 →線香
灯燭→蝋燭・ライター(柄や風よけが付いたものが便利)
飲食→お供え物(故人への好きだった食べ物や飲み物)
花 →墓花
※お供え用の花は、日持ちの良い菊が用いられる事が多いですが、
故人の好きだった花や色を選んでも構いません。その場合は刺がなく、匂いや花粉の少ないものにしましょう。
【お墓参りの手順】
1.まずご先祖様に手を合わせ、挨拶をしましょう。
2.掃除をします。このとき、ブラシやタワシで擦りすぎると墓石が傷み、くすみや欠けの原因となります。柔らかい布やスポンジで丁寧に汚れを拭き取りましょう。
3.花立にお花を、水鉢(墓石中央のくぼみ部分)に水をいれ、お供え物を置きます。
4.お線香をあげ、合掌します。
複数人でお墓参りに訪れている場合は、お墓に眠る故人と近しい間柄の人から順番にお参りをします。
【お墓参りのルール】
1.霊園の決まりに従う
霊園ごとのルールや使用規則が定められている場合はそれに従いましょう。例えば、墓地内にペットを入れない、火災防止のため芝生墓所ではお線香をあげない、などの注意を守りましょう。
2.お供えは持って帰りましょう。
お参りが終わったらお供え物は持ち帰り、自宅でいただきましょう。
そのままにしておくと墓石にシミやサビができたり、
カラスが食べ散らかしたりしてしまいます。
3.墓石にお酒を掛けない
お酒をお墓にかける行為は、シミの原因になったり、変色したりと汚れてしま
うのでやめましょう。特に日本酒などは糖分も多く、べたつきもあるためお墓
に汚れが付着する原因となります。