いまさら聞けない「喪中と忌中」 | 加古川の葬儀・家族葬なら花浄院(かしょういん)

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いまさら聞けない「喪中と忌中」

近親者が亡くなった際に「喪中と忌中」という言葉を

お聞きになったことがあるかと思いますが、実際その
意味や期間についてよく分からないというご質問を頂戴します。

ということで今回は「喪中と忌中」についてご説明いたします。

 

【歴史と意味】

 “喪”や“忌”といった概念はそもそも神道のものでしたが、

現在では一般的な習慣として広まっています。
忌中・喪中ともに「身内の不幸に対して振る舞いを慎む」

という意味で共通しますが、喪中は江戸時代5代
将軍徳川綱吉の時に発布された服忌令(ぶっきりょう)

という法令で定められ、その後明治時代に入ると忌令を基に

新しく服喪期間を定めた太政官布告が発表されました。
 一方忌中は、「死」による穢れを周囲に広めない事が目的

とされていて、仏教では死者の魂が次の行き先を見つけるま

でに四十九日間かかると言われ、忌中の期間となっています。

日本での忌中という考え方は、中国から仏教が伝わった際に

神道と結びついて神仏習合で一体化したと言われているものです。

 

【喪中の期間】

太政官布告は昭和22年に撤廃されており、

現在では服喪期間を定めた法律は存在していません。

しかし社会常識的な目安として、当時の設定期間を参考に

認知されています。

・両親、配偶者 13か月
・子供     13カ月
・兄弟、姉妹  150日
・祖父母    150日

 その他の親族については基本的に「喪中」と考えなくて良いですが、

関りが深かった親族の場合は自身の気持ちも関係しますので、

その場合は年賀欠礼をしてもかまいません。喪中に関してはさほど厳密

ではなく、最近では祝い事であっても中止や延期が難しいものであれば

やむを得ないとする考えが一般的となっています。

 

【年賀欠礼はがき(喪中はがき)】

喪中の時は「年賀欠礼」といって、新年の挨拶を避けるのが礼儀です。

毎年年賀状のやり取りをしている相手には、「喪中はがき」を事前に

送って、喪中であることと、そのために年賀状を送れない旨を伝える

のが一般的です。時期としては相手が年賀状を準備する前に連絡する

ことがマナーとされ、10月~11月初旬には到着するようにしましょう。

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喪中はがき

【喪服はどうして黒色?】

 現在では黒を着用することが一般的な喪服ですが、

古代の文献によると、喪服は白であったという記録が残されて
いて、日本の歴史の中では「喪服は白」が主流でした。

しかし明治維新をきっかけに、欧米諸国の影響を受け、

明治30年の皇室の葬儀の際に、皇室の喪服は黒と正式に

規定されるようになりました。一般庶民が喪服に黒い服を着用
するのは第二次世界大戦中から戦死者を送る葬儀が多くなって

需要が増えると、貸衣装店は汚れやすい白ではなく汚れが目立

たない黒を揃えるようになり、戦後は急速に黒い喪服が広まっ

ていくことになります。
 本来、喪服は「喪に服する」遺族だけが着用すべきものでしたが,

喪服を着用するのが一般的になったため、参列者全員が喪服を着用する

現在の黒一色になったと考えられています。

喪服

2021年07月15日

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